だって私は妻ではなく、母親なのだから
まさにタイトル通りの結末を選択したヒロインだけど、
これ、息子が将来苦しむことになるのが目に見えてる。
確かに旦那は反省して真っ当な人間になってるけど、侯爵家に戻ることが出来たんであれば、多分また、グダグダになるだろ。
生活苦の中にあるから、生きていくのに必死で真っ当でいられたけど、余裕が出ればこういう人間はのど元過ぎれば熱さを忘れて、元の屑に戻る気がする。
そうならなくても、成長した息子はいずれどこかで父親の所業を知るでしょ。
祖父母や母から知るのであれば正確な情報とともに父親擁護も入るだろうけど。
それ以外からだと、多分誇張されるよね。話す人が面白おかしく楽しい、昏い愉悦を感じるように。
まぁ、事実そのまま知ってもひどいけどさ。赤毛の子供を不審がられないためのお飾り妻。旦那なら数か月も持たない劣悪な環境での放置。いなくなっても気づかない無関心。愛人の悪事を全てヒロインの所業を信じる愚鈍さ。
そして、まっとうになったのは妻に対する贖罪でも罪の意識でも反省でもなく、単に生活環境からそうなっただけ。
事実を知る年齢にもよるけど、潔癖さを求める思春期に知ったら最悪。母を苦しめた父親、その父親を母親が受け入れたのは息子が望んだからという事実。病むぞ。
まぁ、思春期前の、ある程度物の道理が解るようになった頃か、結婚前くらいに父親本人が事実を過不足なく話して、母に対する謝罪と懺悔をするなら、まぁ、なんとか?
但し、母親と父親の関係が円満夫婦じゃなくても家族としての情があるくらいにはよくなってないと無理だろうけどね。

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