え?後悔している?それで?
まぁ、よくある義妹による婚約者略奪系っぽい連載なんだけど。
面白かったんだけど、一つ無理あるなぁと思ったこと。
公爵令嬢がヒロイン、父はヒロインの母を愛していて、ヒロインのことも愛してる。
ヒロインは王太子の婚約者で、王太子の母が王家の血筋。王太子の父は正確には王配なんだけど、女性継承権のない国だから国王。
公爵家にはヒロイン叔父が面倒を見ていた(恋愛抜きでただ世話をしていただけ)母娘が客人として滞在している。けど、この母娘が愚か者で、自分たちを公爵夫人と公爵令嬢だと勘違いしてるという設定。
勘違いは思い込みによるものだけど、大きな理由の一つがヒロインが自称義母を『お母様』と呼んで、自称義妹を妹として遇していたというのがある。
これ、ヒロイン阿呆だよね? 客人として滞在している自称義母が寂しそうだったし疎外感を抱いてたから、それを解消するために『お母様』と呼んでたって。
そこは叔父の縁者だから『叔母様』と呼べばよかったんじゃない? 従妹扱いなら自称妹がヒロインを『お姉さま』と呼んだとしても許容範囲になるだろうし、馬鹿王太子が自称義妹を妹と勘違いしても無理はないと思えなくもない。
よくざまぁ系は断罪される側が、断罪されるためにとにかく馬鹿設定になることは多い。まぁ、書く立場から言えば、ざまぁされるためのキャラクターなんだから馬鹿なのは当然なんだけど。
でも、これ、物語の展開のためにヒロインまで馬鹿になってる……。
面白いんだけど、この設定のせいでヒロインが何をやったとしても『いや、増長させたのお前じゃん』としか思えないんだよなぁ。